cover

【鏡音リン・レン】小説夏と罰 (上・下) - EoB

【鏡音リン・レン】小説夏と罰 (上・下)-EoB.mp3
[00:00.992]その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空...
[00:00.992]その日は、夏を嫌悪するには十分すぎる空だった / うだるような夏が身体を侵食していく
[00:13.743]汚れのない青がどれほど憎らしかったか / 君を攫った季節が舞い戻ってくる
[00:20.955]理解など求めても無駄であろう / 空は彩濃く
[00:26.546]自分の存在はこの世界に1ミリ足りとも傷を残せず / 置き去りにされた僕だけが
[00:33.707]生を受けたのも神の気まぐれ / この世界で風に揺れてそこに在った
[00:38.296]対して、全てから祝福されている君は煌煌と / 君の飲み残しのような人生を
[00:47.000]「夏、終わるの寂しいよな」 / 背負って生き続ける僕の身にもなれ
[00:51.268]君の屈託のない笑顔が私の喉を一掴み / 君が諦めてしまった世界で
[01:00.046]絞めるでもなく、ただただ罪悪感を植えつける / 一文にもならない懺悔を続けている
[01:05.613]信頼も友情も塗り潰しうる劣等感と / 僕が手を離したあの一瞬を君は
[01:11.468]私は共生し続けるのか / 僕に一生後悔させる気なんだね
[01:42.583]君を壊してやりたいと思った / 思い出など何の意味もなさない
[01:48.716]そんな自分を恥じてもいたが / 君の呪いのような寝顔の前では
[01:54.818]一度でいい、聖人のような思考を歪めて、 / 神も仏も救いはもたらさず
[02:02.002]醜い内面を抉り出してやるのだ / 永遠に裁かれない僕は瞼すら閉じられぬ
[02:07.583]見ろ!見ろ!見ろ!見ろ! / 何も感じない心であるのに
[02:11.300]見ろ!見ろ!見ろ!見ろ! / 焼け付くような痛みだけ残るのは何故
[02:15.301]今からお前を突き落とす / 僕に慰めの機会など与えず君は
[02:21.423]裏切りは随分前から計画されていたと / ただ夏を罰として刻んでいった
[02:26.988]全てを知った君の顔に私は青すぎる空を見たい / 祭りの甘い林檎のような頬に手は届かぬ
[02:36.846]「あっ、お祭り、 / この先一度として
[02:40.020]5時にいつものとこ集合な」 / それが冬であったならば
[02:47.471]ああああ / 凍った声に諦めもつくだろうか
[02:49.052]ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、 / 僕が手を離したあの一瞬を君は
[02:52.237]ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、 / 僕に一生後悔させる気だとしても
[02:55.426]ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、 / それが本望であると受け入れてしまえば
[02:58.619]もう無理だ、無理です、無理だ、 / 君は二度と僕の元へ帰ってこない
[03:02.611]許して、嗚呼、許して、 / 君が好きだと
[03:19.624]助けて、神様 / 僕が喉裂けるほど泣いても
展开