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シナリオライアー - ヒプノシスマイク -D.R.B- (夢野幻太郎)

シナリオライアー-ヒプノシスマイク -D.R.B- (夢野幻太郎).mp3
[00:00.000] 作词 : 森心言(Alaska Jam,DSC) [00:01.0...
[00:00.000] 作词 : 森心言(Alaska Jam,DSC)
[00:01.000] 作曲 : RhymeTube,森心言(Alaska Jam,DSC)
[00:18.024]君だけに小生の過去の話をしてあげるね
[00:22.152]小生が生まれたのは 遠い雪国の寒い日
[00:25.890]吐く息も白く染まる 冬の夜の帳に
[00:28.644]捨て子だった小生を拾ったのは
[00:30.814]歩く事さえ覚束ない とある老夫婦だった
[00:34.143]けして裕福とは言えない暮らしの中で
[00:36.605]ささやかでも確かな愛を受け育った
[00:39.546]お爺さんの話はいつもデタラメで
[00:42.114]可笑しくて小生はそれが大好きだった
[00:45.147]あの冬の夜から丁度十年の日
[00:47.331]二人は「欲しい物を一つ上げよう」
[00:49.462]と言ってくれたんだ
[00:50.579]華やかに輝く 街角のショーケースに
[00:53.043]子供の目を惹くオモチャなんていくらでもあった
[00:55.998]プレゼントを探す痩せ細った老夫婦に
[00:58.622]小生はやりきれない程の感謝を抱いた
[01:01.538]「欲しい物なんてない」
[01:03.331]それは小生が初めてついた嘘だった
[01:07.499]悲劇のヒーロー
[01:10.841]嘘つきのシナリオライアー
[01:14.331]デタラメなスートリー
[01:17.192]やがて学生にでもなれば 働くには十分で
[01:20.442]朝から晩 汗を流し生活を支えた
[01:23.054]それでも学校へ行けとお爺さんは
[01:25.920]飽くことなく小生を言い励ました
[01:28.425]学校生活は孤独との戦いさ
[01:31.266]貰い子への風あたりは強く容赦無い
[01:33.973]小生はいつしか 心を閉ざすように
[01:36.779]誰とも話さず 闇の中の日々を過ごした
[01:39.616]そんなある日 思いがけぬ光を見たんだ
[01:42.299]独りに慣れた あの教室の片隅で
[01:44.972]とある青年が小生に話しかけてきたのだ
[01:47.982]彼はただ一言 「友達になろう」 と
[01:50.971]こんな嫌われ者に何の用があるのか?
[01:53.551]こんな捻くれ者に何の得があるのか?
[01:56.629]「友達なんていらない」
[01:58.409]それは小生が二度目についた嘘だった
[02:02.367]悲劇のヒーロー
[02:05.355]嘘つきのシナリオライアー
[02:08.804]デタラメなストーリー
[02:23.068]青年が病に倒れたのは それから数日後
[02:25.951]理不尽にもよく晴れた夏の日だった
[02:28.491]駆けつけた頃には青年も目を覚まして
[02:31.397]小生の訪れに驚き 嬉しそうに笑った
[02:34.678]長い闘病になるらしい
[02:36.660]それでも小生は あの日くれた光のお返しだと
[02:39.835]翌る日も 翌る日も
[02:41.262]ただ一人だけの掛け替えのない
[02:43.378]友の傍らに寄り添った
[02:45.079]そして寝たきりの青年を楽しませようと
[02:47.901]作り話を沢山書いて話したんだ
[02:51.077]あの時君が笑っていたのは きっと
[02:53.165]小生の話が あまりにも
[02:54.744]デタラメだったからなんだね
[02:56.579]今でもずっと デタラメを集める
[03:00.506]終わり無き旅の途中さ
[03:02.704]君が笑ってくれるなら
[03:04.077]小生は何度だって嘘をつこう
[03:08.203]悲劇のヒーロー
[03:11.014]嘘つきのシナリオライアー
[03:14.313]デタラメなストーリー
[03:36.746]ま、全部嘘なんだけどね
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