僕は天使に恋をした - macotoband

[05:13.0]それはある日の出来事だった
[05:13.0]急に降りだしたどしゃぶり雨
[05:13.0]足早に駆け出した僕の前に
[05:13.0]羽根を傷めた天使がまっ逆さま墜ちてきた
[05:13.0]これは大変！かわいい天使が
[05:13.0]固い地面にたどり着く前にダイビングキャッチ！
[05:13.0]ほっと一息 僕の腕の中で
[05:13.0]うるんだ瞳でこう言った
[05:13.0]「羽根が濡れて翔べないの…。」
[05:13.0]そんな事の成り行きで
[05:13.0]僕の部屋君と二人きり
[05:13.0]何も変わらない僕の日々に
[05:13.0]そっと舞い降りた翔べない天使
[05:13.0]濡れた羽根をドライヤーで乾かして
[05:13.0]二人寄り添って見上げる窓の外
[05:13.0]いつのまにかそっと繋がれた二人の手
[05:13.0]そして占うのは 雲の行方か
[05:13.0]恋の行方か
[05:13.0]恋に堕ちた少年と天使
[05:13.0]次の日二人は傘を買いに行った
[05:13.0]話を聞けばどうやら僕らと同じように
[05:13.0]雨の日には天使も傘が必要らしい
[05:13.0]そしてみつけた そら色の傘に
[05:13.0]君は 綺麗な虹を描いた
[05:13.0]話を聞けばどうやら彼女の仕事は
[05:13.0]雨上がりの空に虹を架けることらしい
[05:13.0]そんなデートの帰り道
[05:13.0]ふと立ち止まってうつむいた君
[05:13.0]うるんだ瞳 震える肩
[05:13.0]そっと呟いた
[05:13.0]「もう行かなくちゃ…」
[05:13.0]乾いた羽根をそっと広げて
[05:13.0]君はかわいく瞳をつぶって
[05:13.0]頬にキスをした
[05:13.0]いつのまにかそっと離された二人の手
[05:13.0]そしてふわり翔んだ君の頬に
[05:13.0]ひとつぶのナミダ
[05:13.0]その日からいつも雨の日は
[05:13.0]部屋で一人 虹を待つんだ
[05:13.0]何も変わらない僕の日々に
[05:13.0]そっと舞い降りた翔べない天使
[05:13.0]それはある日の雨上がりの午後
[05:13.0]雲の切れ間からそっとのぞいた 青い空
[05:13.0]いつのまにかそっと繋がれた虹の橋
[05:13.0]そして占うのは虹の行方か
[05:13.0]君の行方か