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空想フォレスト - じん,IA

空想フォレスト-じん,IA.mp3
[00:00.310]夏風がノックする [00:03.110]窓を開けて...
[00:00.310]夏風がノックする
[00:03.110]窓を開けてみると
[00:05.980]何処からか 迷い込んだ鳥の声
[00:10.890]
[00:11.670]読みかけの本を置き
[00:13.880]「どこから来たんだい」と笑う
[00:16.440]目隠ししたままの 午後三時です
[00:20.880]
[00:22.320]世界は案外シンプルで
[00:24.300]複雑に怪奇した 私なんて
[00:28.080]誰に理解もされないまま
[00:31.180]
[00:32.760]街外れ、森の中、
[00:35.080]人目につかないこの家を
[00:37.790]訪れる人など居ない訳で。
[00:41.570]
[00:41.990]目を合わせないで!
[00:44.020]固まった心、一人ぼっちで諦めて
[00:48.380]目に映った 無機物(もの)に
[00:50.410]安堵する日々は
[00:53.770]物語の中でしか知らない
[00:56.680]世界に少し憧れることくらい
[01:00.350]許してくれますか?
[01:03.200]
[01:05.010]淡々と流れ出した
[01:07.210]生まれてしまった理不尽でも
[01:10.280]案外人生なんで。
[01:12.980]私の中じゃ。
[01:15.310]
[01:15.650]ねぇねぇ、突飛な未来を
[01:17.730]想像して膨らむ世界は
[01:21.570]今日か明日でも
[01:24.130]ノックしてくれないですか?
[01:26.590]
[01:27.440]なんて妄想なんかして
[01:29.850]外を眺めていると
[01:32.520]突然に聴こえてきたのは喋り声
[01:36.630]
[01:37.990]飲みかけのハーブティーを
[01:40.400]机中に撒き散らし
[01:43.020]「どうしよう…」
[01:44.150]とドアの向こうを見つめました。
[01:46.850]
[01:47.380]「目を合わせると石になってしまう」
[01:51.130]それは両親に聞いたこと
[01:53.850]私の目もそうなっている様で
[01:57.900]
[01:59.040]物語の中なんかじゃいつも
[02:01.820]怖がられる役ばかりで。
[02:04.500]そんな事知ってる訳で。
[02:08.640]
[02:10.360]トントン、と響きだした
[02:12.550]ノックの音は初めてで
[02:15.690]緊張なんてものじゃ
[02:18.510]足りないくらいで。
[02:20.720]
[02:21.270]ねぇねぇ、突飛な世界は
[02:23.090]想像してるよりも
[02:26.450]実に簡単にドアを
[02:29.080]開けてしまうものでした。
[02:32.750]
[02:53.090]目を塞ぎうずくまる姿に
[02:55.700]その人は驚いて
[02:58.360]「目を見ると石になってしまう」
[03:01.200]と言うとただ笑った
[03:03.130]
[03:03.760]「僕だって石になってしまうと
[03:06.360]怯えて暮らしてた
[03:08.710]でも世界はさ、案外怯えなくて
[03:11.490]良いんだよ?」
[03:14.070]
[03:15.720]タンタン、と鳴り響いた
[03:17.850]心の奥に溢れてた
[03:21.000]想像は世界に少し鳴り出して
[03:25.980]
[03:26.350]ねぇねぇ、突飛な未来を
[03:28.470]教えてくれたあなたが
[03:31.540]また迷った時は
[03:34.600]ここで待っているから。
[03:38.270]
[03:58.410]夏風が今日もまた
[04:00.550]あなたがくれた服の
[04:03.230]フードを少しだけ
[04:05.220]揺らしてみせた。
[04:07.570]
[04:12.080]
[04:13.160]おわり
展开